
■企業の安全運転教育と従業員の意識を徹底調査
業務で社用車を運転することは、多くの人にとって日常的な業務のひとつです。
しかし、普段乗り慣れていない車両や、慣れない道での運転には、小さなヒヤリや不安が潜んでいることもあります。
自家用車とは車体の大きさや運転感覚が異なる場合もあり、そこに「業務中」という緊張感が加わることで、思わず息をのむような場面に出くわすこともあるでしょう。一方で、企業が実施する安全運転の研修や教育は、どこまで従業員に行き届いているのでしょうか。
ということで今回は北海道モビリティスクールと共同で、事前調査で「業務で社用車を運転したことがある」と回答した全国の男女210名を対象に「企業における安全運転教育と従業員の意識」についてのアンケートをおこないました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「株式会社NEXERと北海道モビリティスクールによる調査」である旨の記載
・当スクール(https://do-mobility.jp/)へのリンク設置
「企業における安全運転教育と従業員の意識に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年5月18日 ~ 5月25日
調査対象者:事前調査で「業務で社用車を運転したことがある」と回答した全国の男女
有効回答:210サンプル
質問内容:
質問1:勤務先で安全運転に関する研修や教育を受けたことはありますか?
質問2:業務中の運転でヒヤリとした経験や不安を感じたことはありますか?
質問3:どのような場面でヒヤリとしたり不安を感じたことがありますか?
質問4:現在の勤務先の安全運転教育は十分だと思いますか?
質問5:そう思う理由を教えてください。
質問6:社用車運転や安全運転教育について、勤務先に改善してほしいことがあれば教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■55.7%が、勤務先で安全運転に関する研修や教育を「受けたことがない」と回答
まず、勤務先で安全運転に関する研修や教育を受けたことがあるかを聞いてみました。

その結果、「受けたことはない」が55.7%で最も多く、業務で社用車を運転する人の半数以上が、研修や教育を受けないまま運転していることがわかりました。
次いで、「定期的にある」が25.2%、「入社時のみあった」が12.4%、「資料配布のみあった」が5.7%、「事故・違反後のみあった」が1.0%となっています。
何らかの形で教育を受けた経験がある人は、合わせても44.3%にとどまりました。
安全運転を従業員個人の心がけに任せている企業も少なくないようです。
■41.5%が、業務中の運転で「ヒヤリ」や「不安」を感じた経験があると回答
続いて、業務中の運転でヒヤリとした経験や、不安を感じたことがあるかを聞いてみました。

その結果、「よくある」が8.6%、「ときどきある」が32.9%となりました。
これらを合わせると41.5%が、業務中の運転でヒヤリとした経験や不安を感じた経験があることがわかりました。
また、「あまりない」は41.4%で、「まったくない」と回答した方は17.1%にとどまっています。業務で社用車を運転する人のなかには、頻度に差はあるものの、運転中にヒヤリとした場面や不安を感じた場面がある人も少なくないようです。
具体的にどのような場面でヒヤリとしたのか聞いてみたので、一部を紹介します。
どのような場面でヒヤリとしたり不安を感じたことがありますか?
・商品を積んでいたりすると、普段の運転より緊張する。(20代・女性)
・信号が変わる時。黄色で交差点に進入した時。どこで誰が見ているかわからないので。(30代・女性)
・接触しそうなほど近づいてくる車がいる。(30代・男性)
・通学路などで子どもの帰宅時間に通過することになり子どもの動きが予測できず接触しそうになった。(50代・男性)
・後続車からあおられたとき。(50代・女性)
・知らないボタンがあってどこ押せばいいかわからなかった。(40代・男性)
荷物の積載による緊張感、信号や交差点での判断、他車との距離感など、挙げられる場面はさまざまでした。
運転に慣れている人でも、いつもと違う状況では不安を感じることがあります。
社用車には、そうした見落とされがちなリスクが潜んでいるのかもしれません。
■48.1%が、現在の勤務先の安全運転教育は「十分ではない」と回答
続いて、現在の勤務先の安全運転教育が十分だと思うかを聞いてみました。

その結果、「とても十分だと思う」が20.0%、「やや十分だと思う」が31.9%で、合わせて51.9%となりました。一方、「あまり十分ではない」は31.0%、「まったく十分ではない」は17.1%で、合わせて48.1%となっています。
評価はほぼ二分される結果となり、半数近くが勤務先の安全運転教育に物足りなさを感じているようです。
そう思う理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
十分だと思う理由
・安全性が高まるから。(20代・女性)
・毎年研修を義務化している。(20代・男性)
・正社員しか運転できない規則だから。(30代・男性)
・事故にうるさいから。(40代・男性)
・定期的な研修がある。(50代・男性)
十分ではないと思う理由
・研修制度がない。(30代・女性)
・そういう注意喚起はほぼされていない。(30代・男性)
・研修等はいっさいないから。(40代・女性)
・運転に関わる研修は全くなく、免許証の確認すらされないから。(50代・男性)
・企業が社員の健康状態やアルコールチェック、事故状況の把握が行われていないと思われる事故が起きているからです。(50代・男性)
「十分だと思う」と回答した方からは、「毎年研修を義務化している」「定期的な研修がある」など、継続的な研修の実施を理由に挙げる声が見られました。なかには「正社員しか運転できない規則」のように、運転者を限定する仕組みを安心材料として挙げる回答もあります。
一方、「十分ではない」と回答した方の理由は、「研修制度がない」「研修等はいっさいない」に集中しました。なかには「免許証の確認すらされない」という回答もあり、教育以前の確認作業すら行われていないケースもあるようです。
企業によって、取り組みに大きな差があることがうかがえます。
■「定期的な研修」「車両の安全性向上」など、勤務先への改善要望が集まる
最後に、勤務先に改善してほしいことについても聞いてみたので、一部を紹介します。
社用車運転や安全運転教育について、勤務先に改善してほしいことがあれば教えてください。
・オリエンテーションをして欲しい。(20代・女性)
・初回だけでなく定期的に行うべき。(30代・男性)
・安全機能に力を入れた車にしてほしい。(30代・男性)
・事故例の紹介。(40代・男性)
・自動ブレーキなどの安全装置のついた車があるといい。(40代・男性)
・事故の概要をまとめたものを発行し、事故防止の啓発をしてほしい。(50代・男性)
改善要望としては、初回だけでなく定期的な研修を求める声や、事故例の共有によって注意喚起をしてほしいという声が見られました。また、自動ブレーキなどの安全装置がついた車両を求める回答もあり、教育面だけでなく、車両そのものの安全性向上を望む人もいるようです。
社用車の安全運転対策では、従業員への教育だけでなく、事故情報の共有や車両設備の見直しなど、複数の面から取り組むことが求められていることがうかがえます。
■まとめ
今回の調査では、業務で社用車を運転する人の55.7%が「勤務先で安全運転に関する研修や教育を受けたことがない」と回答しました。
また、41.5%が運転中にヒヤリとした経験や不安を感じた経験があり、現在の勤務先の安全運転教育については48.1%が「十分ではない」と感じていることがわかりました。
長く運転している人でも、慣れない車両や状況では不安を感じることがあります。
「あらためて運転を見直したい」と感じたときは、安全運転講習やドライバー向けの実地教育を活用し、職場全体で運転リスクと向き合ってみてはいかがでしょうか。
<記事等でのご利用にあたって>
・引用元が「株式会社NEXERと北海道モビリティスクールによる調査」である旨の記載
・当スクール(https://do-mobility.jp/)へのリンク設置


